2. 「期限」と「数値」で目標を明確にする

 ここからは,目標達成力を高める「3つの技術」のうち,「目標を設定する技術」について,具体的なポイントや方法を考えていきます。
 スタートラインとなるのは,「目標を明確にする」です。

◆ 目標を“頭の外”に出す

 わかりやすくするために,ダイエットを例にして,目標を明確にする方法を検討していきましょう。皆さんの中にも,今年の個人的な目標を「ダイエットすること」にした人がいるかもしれませんね。しかし,この目標はなかなか達成できない代表的なものです。その原因の1つに,「目標が不明確である」ことがあげられます。頭の中で漠然と「やせたい」と思っているだけでは,明確な目標とはいえません。
 目標を明確にするには,まずは“頭の中”にある目標を言葉(文字)にして書き出して,“頭の外”に出すことからはじめます。
 こうすることが大切なのは,思考は常に流れていて,頭の中で思いついたことはあっという間に消えてしまうからです。とりわけ現代のように,常に情報に接している状況では,新しい情報が刺激となって,すぐに思考を上書きしてしまいます。これを防ぐには,思いついたことを言葉(文字)という形で留めておく必要があるのです。

【ポイント@】目標を言葉(文字)にして書き出す!


◆ 目標には「期限」を入れる

 頭の中にある目標を書き出したら,次に“足りない情報”を加えていきましょう。たとえば,「ダイエットするぞ!」には何が足りないでしょうか。目標の達成率を高めるには,どんな情報が必要でしょうか。
 それは,「いつまでに」行うのかという「期限」です。
 これが必要なのは,人には“先送りする癖”があるからです。「少し先のことは,そのときになってからやればいいや」と考えるのが人の常。これは何もダイエットに限りません。期限が決まっていない仕事を後回しにしてしまった経験のある人は,多いのではない

「期限」と「数値」で目標を明確にする

@ あなたの“頭の中”にある「今期の目標」を書き出してください

 

A 期限 (=いつまでに) を記入してください

B 数値 (=どれくらい) を記入してください

 

 

C 「期限」と「数値」の入った「今期の目標」を記入してください

 

でしょうか。だからこそ,目標を設定する際には「期限」を組み込んでおかなければならないのです。
 たとえば,ダイエットなら「今年の健康診断実施日である3月31日までに」といったようなものにします。このとき,期限に「健康診断実施日」のような具体性があると,より達成率は高まります。

【ポイントA】目標には「いつまでに」という「期限」を入れる!


◆ 目標には「数値」を入れる

 目標に「期限」を入れたら,次に加えるべき情報は「どれくらい」行うのかという「数値」です。
 「ダイエットする」というのは,とても抽象的な言葉です。これを数値で表すことで,具体的な言葉にしていきましょう。
 たとえば,ダイエットなら「体重を5kg落とす!」とか「現在80kgの体重を75kgにする!」といったようなものにします。
 数値を入れることのメリットは,目標を達成するための難易度がイメージしやすくなることにあります。ひと口にダイエットといっても,「1kg」と「10kg」では,その難易度がまったく違うことがわかるでしょう。イメージができれば,何をすべきかがわかるので,行動にも結びつきやすくなります。

【ポイントB】目標には「どれくらい」という「数値」を入れる!

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