1. 目標を達成するために必要な「技術」とは?

 いつも難なく目標を達成できる人がいる一方で,なぜか未達成で終わってしまう人がいます。両者の“差”はどこにあるのでしょうか。
 私の印象では,「意志の強さ」にあると考える人が多いようです。たしかに,目標を達成するうえで,強い意志は大事です。しかし,それは目標を達成するための1つの要素にすぎません。それだけでうまくいくほど,甘いものではないのです。
 私は,目標を達成できるかできないかの差は「技術」にあると考えています。いつも目標を達成できる人は,目標達成率を高めるための技術を持っていて,それを常に磨いています。スポーツが効果的なトレーニングによって競技力を向上できるように,「目標達成力」もそれに必要な技術を身につけるトレーニングをすることで向上できるのです。

◆ 目標達成力を高める「3つの技術」

 目標達成力を高めるには,ゴール(目標)までのルートを効率的にすすむための「3つの技術」が欠かせません。

@ 目標を設定する技術
 「目標」とは,「こうしたい」「ああなりたい」などといった漠然とイメージした「願望」とは異なります。願望の多くは,願望のままで終わってしまうでしょう。
 じつは,目標をこの願望レベルで設定してしまっている人が多いのです。つまり,正しく目標が設定されていないから,達成もできないということです。
 そのため,まずは目標を設定することからはじめましょう。ポイントとなるのは,次の4つです。

・「期限」と「数値」で目標を明確にする(→第2章)
・目標を「達成可能性」のあるものにする(→第3章)
・目標に「オーナーシップ」を持つ(→第4章)
・「ロールモデル」から成功へのヒントを学ぶ(→第5章)


A 行動をマネジメントする技術
 目標は,実際の行動に移していかなければ達成できません。これは,きわめて当たり前のことにもかかわらず,実行するのが難しいのは,1つのことに集中できずに違うことに意識が向いてしまったり,何日かすると行動するのが億劫になってしまったりするからです。


 そのため,行動をマネジメントするには,「集中力」と「継続力」を発揮できるようにすることがポイントになります。
 また,実行に移せないのには,過去の経験などから「どうせ無理に決まっている」「またダメだろう」といったネガティブな感情にとらわれているケースもあります。
 こうした場合は「プラス思考」に切り替えて,自分の感情をコントロールしていくこともポイントになります。
 そのため,まずは目標を設定することからはじめましょう。ポイントとなるのは,次の4つです。

・目標達成に向けて「集中力」を高める(→第6章)
・体力を向上して「継続力」を発揮する(→第7章)
・「プラス思考」でモチベーションをアップする(→第8章)

B ツールを使いこなす技術
 現代は,さまざまな電子デバイスツールに囲まれて生活しています。また,多くの便利なアプリケーションが揃っています。これらを有効に活用すれば,目標達成力を高めることができます。しかし,一歩間違えると「目的」と「手段」が逆転してしまうこともあります。
 そこで,目標達成のためにツールを使いこなすうえでのポイントとなる次の2つを紹介します。これらをどんな場面で,どのように活用するのかをしっかり把握して,自分に合った方法へとアレンジしていくことが大切です。

・目標達成に役立つ「ツール活用術」(→第9章)
・ひらめきを逃さない「アイデア管理術」(→第10章)

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