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テレワーク時代の報連相
これまで基本的には職場に行って仕事をするのが主流でしたが,昨今は在宅勤務,サテライトオフィスなど,離れた場所から仕事をするテレワークが主体の会社も増えてきました。テレワーク以前は,隣で働く後輩の様子を見ながらアドバイスしたり,上司の手が空いた瞬間を見計らって声をかけたりすることもできました。
それがテレワークで遠隔から仕事をする以上,相手の状況を知るのは困難ですが,仕事の基本は報連相であることに変わりはありません。それぞれ異なる場所で仕事をする中でも,報連相を中心としたコミュニケーションは仕事を進めるうえで欠かせず,会えないからこそ,やり取りは対面時より頻繁に行う必要があるのです。
テレワークにおける報連相のポイント
1.報告
指示や依頼が完了したことを伝えるのが報告です。テレワークにおける報告でとくに意識したいのは,「中間報告」です。見えないからこそ,こまめに状況を伝えることでお互いが安心できます。
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2.連絡
連絡の手段(ツール)は相手に合わせることを基本にします。スケジュールのことならチャット(リアルタイムで短いメッセージをやり取りする機能),全体周知はメールなど,相手の好むツールや方法を使い分けます。
3.相談
短時間で解決する用件であればチャットでもかまいませんが,複雑な案件や説明がいる場合は電話で相談するのがベターです。相手が話せる状況か不明な場合も多いので,チャットなどで「○○の件で10分ほどご相談したい」と前もって伝えておく配慮が求められます。
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“わかりやすさ”を追及する
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報連相を含め,ビジネスのコミュニケーションで最も重要なことは“わかりやすさ”です。情報にヌケモレがなく,相手が瞬時に状況を理解し判断できるように,「5W3H」の内容が網羅されているか報連相の前に確認します。とくに直接会えないテレワークでは“わかりやすさ”に磨きをかけたいものです。
テレワークでは,メールやチャットによる報告頻度も増えますので,
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相手に「これはどういうことか?」と考えさせてしまうことのないよう,伝える内容はあらかじめ整理されていることが理想です。互いに忙しい中で行うコミュニケーションは,ストレスなく意思疎通を図れるように準備して臨みましょう。
テレワークにおける相談の仕方
1.上司から部下への相談
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× 「A社のデータ集計,急ぎでお願いしてもいいかな」
○ 「A社へ提出予定のデータ集計,○月○日までにほしいのだけど,いつだ ったら作業できそうかな?」
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×のほうは具体性に欠け,「データ集計」とだけ言われても,別のデータを想像している恐れもあります。思い込みや思い違いによって無駄な作業を増やさぬように注意してください。また,期日を明確に伝え,いつまでに可能かを本人に考えさせることで責任感が生まれます。
2.部下から上司への相談
基本的には上司から部下への相談と同様,相手への配慮に加え,上司がYES/NOで判断できるように,何を相談したいのか整理してからアクションを起こしましょう。判断材料になるような資料は事前に送付するなど,思いつきで相談するのではなく,入念に準備することが大切です。
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