2020年は新型コロナウイルス感染症により,日常生活だけでなくあらゆる分野のビジネスが大きな影響を受けました。いままで当たり前と考えていた習慣や規則では成り立たなくなったことが増え,一方で新しいニーズやビジネスが誕生しています。
ある事柄が起きる確率を,種々の制約条件にもとづいて算出する方法論に「ベイズの定理」といわれるものがあります。感染症にまつわる確率判断を考える場合にも利用されますので,以下の問題に挑戦してみてください。
(問題)
ある致命的な感染症に罹る確率は1万分の1です。これまでよい検査薬がありませんでしたが,最近になって99%の確率でこの感染症に罹っているかどうかを判定できる新薬が開発されました。
あなたがその新薬を使った検査を受けたところ,結果は陽性,つまり,感染しているという判定でした。
さて,あなたが実際にこの感染症に罹っている確率はどの程度でしょうか?
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