3 社員としての心構えを持とう

 各会社には独自の文化や規則,習慣があります。そのため,まずは会社の理念や規則,行事,しきたりを知ることからはじめましょう。もちろん,会社で扱っている商品・サービスや事業の計画を知り,自部門の仕事内容を身につけ,稼げるようにならなければなりません。ここでは,入社2,3年目までの若手社員として身につけておきたいことを以下の要領でチェックしてみましょう。

◆ 会社のルールになじもう

 会社は学校と異なり,働いて給与を得るところですので,気に入らなくても会社の規則・決まり・慣習には従う必要がありますし,若手社員といえども仕事には責任が伴います。つまり,名刺交換をしたり電話を受ける際には,社外の人は新人でもベテランでも「その会社の人」と認識します。したがって,社員として当たり前のことができ,恥ずかしくないような対応が求められます。

◆ 後輩を一人前に育てるための先輩の導き

 入社後2,3年までは,仕事以前に会社の規則ややり方を習得して仕事や職場になじんでもらうことが重要です。知識としては知っていても,「当たり前」にできるようになるには時間と経験が必要なものも多くあります。また,仕事の全体像を把握するのはまだまだ難しいので,その概要と本人の日常業務との関係を理解してもらうようにしたい時期です。
 そのため,なぜいまやっている仕事が重要なのか,どんな位置づけになっているのかといった仕事と本人の関係を理解してもらえるよう働きかけましょう。後輩の「やる気」を折らないよう気をつけながら,「やる場」をつくって経験させ(できるだけ成功体験を積ませ),「やる腕」のためのアドバイスをしたいものです。そして,仕事や生活態度によい点があれば,迷わず具体的な点を指摘しながらほめて育てるようにしましょう。

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