1 社会人としての心構えを身につけよう

 社会に出ると,学生時代とは異なる制度や決まりにとまどうことがたくさんあります。そこでいま現在の社会人としての自分の能力を知り,まだまだ弱いので強化しなければならないところを発見してみましょう。各ページ上段の社会人としてのチェック表を用いて,○(よくできている)△(どちらともいえない)×(できていない)の3段階で正直にいま現在の自分の評価をしてみてください。

◆ 社会人度をあげるためにどうするか

 判定欄に△や×がついた人は,その項目のどんな点がまだ不十分だと自己評価したのかについて具体的に思い起こしてください。そして,どんなときにできていないのか,どうすれば改善できるのかをアクションに繋がるように具体的に考えてみましょう。また,対応策を考えるとき,いつまでに,どうなるようにしたいといった目標値を具体的に設定しましょう。そして,できるようになったかどうかを,期間を決めてチェックする方法も併せて考えておきましょう。

◆ 先輩社員はどのように見守っていくか

 社会人としての先輩社員は,自分も通った道だと思い出しながら,後輩の成長を第一に考えて温かく見守ることが重要です。若手社員の考え方や職業観,社会の価値観も毎年少しずつ変化していることを考え,自分たちがやってきたことを押しつけるようなことは慎んで,どうすれば後輩のために効果的な指導になるのかを考えることが大切です。
 ポイントは「後輩の成長を願って温かく見守る」「タイミングよくほめる」「後輩の成長に常に目を配る」ことです。つまり,「後輩にどのようになってもらいたいか」というビジョンを持ったうえで,注意深く観察してアドバイスをすることです。各ページ下段の指導のためのチェックシートで,指導の方針や指導の仕方をときどきチェックしながら後輩の指導をしてみましょう。指導法に課題がありそうだと思う項目があれば,その対応策を具体的に考えて,次回以降改善して指導に当たりましょう。

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