生産性が向上し仕事のパフォーマンスを高める
「ITリテラシー」という言葉は,誰もが一度は見聞きしたことがあるはずです。しかし,それがどんな意味なのかを正確に理解している人は,案外少ないのではないでしょうか。「IT(Information Technology:情報技術)」の意味は何となくわかるかもしれませんが,「リテラシー」って何のことかわかりますか?
リテラシー(Literacy)とは,読み書きする力という意味の英語です。
私たちは,ふだん何げなく言葉を口にしていますが,相手や状況に応じて,単語や言い回しを巧みに使い分けています。1つひとつの単語がどんな意味を持ち,語りかける相手やTPOに応じてどんな言葉を発すればいいのかという“作法”が,知らず知らずのうちに身についているからです。つまり,すべての日本人は「日本語リテラシー」を自然に習得できているといえます。
同じように,ITリテラシーとは,パソコンやスマートフォン,インターネットやアプリを「自然に使いこなせる力」だと理解すればわかりやすいでしょう。
もちろん,「使いこなせる」といっても,そのレベルはさまざまです。「キーボードを使って文字が入力できる」とか,「メールを送受信できる」という初歩的なレベルの人もいれば,「エクセル(表計算ソフト)を駆使して営業結果を整理・分析する」「パワーポイント(プレゼンテーションツール)を使って営業用のプレゼン資料を作成する」といったように,高度な使いこなし方をしている人もいるはずです。
“使いこなす”ためには,そもそもITを使うと「何ができるのか?」を理解しなければなりません。知っている言葉の数や使った経験が多くなるほど会話が上達するように,ITを使って「できること」の引き出しをたくさん持っている人のほうが,その知識の組み合わせによって,ITをもっと効率よく,効果的に使いこなせるようになります。その結果,生産性も向上し,仕事のパフォーマンス(成果)が高まるわけです。
ライバル会社と同じ土俵に立つために
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