トップセールスパーソンのノウハウを共有できる
人手不足がすすむ中,営業担当者1人ひとりにかかる業務負荷も大きくなっています。売上や利益に直接結びつかない業務はなるべく減らし,お客さまと接する時間を 5分,10分でも増やしたいと考えている営業担当者も少なくないでしょう。
そうした営業担当者の省力化や,営業活動そのものの効率化に結びつくのがSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)です。
営業担当者は,外回りの業務が終わった後,日報や週報,訪問先ごとの営業進捗状況に関する報告書などを作成しなければなりません。これらは活動の振り返りや,次なるアプローチを考えるために欠かせない業務ですが,手書きの作業は時間がかかり,報告書がいくつもあると,同じ内容を何度も書く無駄が生じます。
SFAなら,パソコンにデータを入力すれば,その内容をもとにさまざまな報告書を自動作成してくれます。しかも,蓄積されたデータの分析をもとに,次のアクションや訪問先を指示してくれる機能も備わるので,個々の営業担当者だけでなく,会社全体としての営業活動を効率化できるのがSFAの大きなメリットです。
各営業担当者が入力したデータは,会社全体のデータベースとして蓄積され,同じ顧客に対して,誰が,どのようにアプローチし,どんな成果が得られたのかといった情報を共有できます。その結果,チームとしての動きに無駄がなくなり,営業担当者どうしの連携や引き継ぎもしやすくなるわけです。
また,特定の担当者が営業活動で大きな成果を上げた場合,その訪問先やアプローチの仕方といった情報も共有できるので,トップセールスパーソンの経験やノウハウを社内に普及させることにも役立ちます。これによって会社全体の営業力が底上げされれば,ますます売上アップや利益の拡大に結びつく可能性があります。
タイムリーなアフターサービスで顧客体験を高める
SFAには,CRM(顧客関係管理システム)が含まれるか,連携されるようになっているのが一般的です。CRMとは,会社名や部署名,担当者名といった顧客デー
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