6.オンライン会議のコツ オンライン会議はルールを決めて

 オンライン会議を行う際の注意点をまとめました。オンラインでの会議では,参加者の集中力が下がってしまうことが多いので,効果・効率的に会議をすすめるようにしましょう。

◆ オンライン会議を実施する際の注意点

@ 準 備
・議題の設定
 どんな目的で何を話し合うかの議題(アジェンダ)を設定します。そして,それを参加者で事前に共有します。
・ファシリテーター,タイムキーパー,書記を決める
 会議を促進させる役割のファシリテーターや,時間を管理するタイムキーパー,議事録を作成する書記を決めておくと,会議が円滑にすすみやすくなります。
A 会議中
・発言
 時間が限られていますので,結論から述べて理由と根拠を簡潔に説明します。
・意見を聞く
 自身が発言中以外は,基本的にビデオをオンにしてマイクをオフにします。そして,共感できる意見については,大きくうなずいてわかりやすく賛意を示すと発言者が話しやすくなります。
・ファシリテートする
 これは,事前に決めたファシリテーターの役目ですが,意見が脱線していく場合は戻すようにします。会議は発散して脱線する場合が多いのですが,発散したままにせず,収束に向けて舵取りを行いましょう。
 また,オンライン会議で,発言するタイミングがつかめない人もいるかもしれないので,発言していない参加者をみつけて,意見を促してあげましょう。
B 終了後
・議事録の作成
 会議終了後に手早くまとめて関係者に共有します。内容は,会議の結論,具体的な今後のアクションプラン,今後の予定などです。
C 雑談の時間を用意する
 会議の中のフォローや,お互いが自由に意見を述べられるようにするためにも,会議後に雑談の時間も設けておくとよいでしょう。雑談の時間があることで,会議中の誤解やすれ違いなどのリカバリーに役立ちます。

◆ オンライン会議のルールを決める

 対面で行う会議では,「人の意見を頭ごなしに否定しない」「必ず一度は発言する」「会議時間は1時間以内とする」などというルールがあると思いますが,それに加えてオンライン会議のルールを決めると,効率的に会議をすすめることができます。

            オンライン会議ルールの例
・会議開始10分前にはログインして会議室に入室しておく
・発言したい人は挙手をして名乗り,ファシリテーターに指名されてから発
 言する
・発言は1回1分以内にする
・会議室を退出したりビデオをオフにしたりする場合は,チャットでその理
 由とその旨を書き込む
・時間がきたら必ず結論づける


◆ わかっているはずは通用しない

 会議の参加者が,自分の意見を「わかってくれているだろう」は通用しません。コミュニケーションのよしあしは,送り手ではなく受け手に伝わったかどうかが大事です。伝わっていなかったら,自分の説明の仕方が悪かったと考えるべきです。特にオンライン会議では,相手の反応がわかりづらい場合もあるので,聞き手に確実に伝わっていないかもしれません。伝わっていないようでしたら「結論をもう一度言いましょうか?」「わかりづらかったですか?」などと確認しましょう。
 また,「あれ」「これ」「それ」といった指示語は伝わりづらくなります。具体的に何を意味するのかを,きちんと言葉で説明するようにしましょう。
×「これではだめだ」      ⇒ ○「この商品のデザインではだめだ」
×「それは皆で取り組むべきだ」 ⇒ ○「Aさんが提案した案に皆で取り組む
                    べきだ」

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