5.会議・アイデア出し・朝礼 オンライン会議ツールの使い方


 最近はオンライン会議ツールの使い勝手がよくなったり,セキュリティのレベルが向上したりしているため,さまざまな使い方ができるようになりました。その活用シーンをあげます。

◆ 会 議

 オンライン会議ツールでは,パソコンの画面やモニターで相手の表情を見ながら話すことができるので,よく会議に使われます。大勢で会議することも可能であり,全体会議のほかに全体会議を抜け出して,個別の部屋に入って限定された人数で会議ができる仕組みのあるツールもあります。
 ただし,オンライン会議では,対面した会議とは違ってその場の空気を読み取ることや,細かな相手の表情の変化を読み取ることが難しくなります。そして,直接話をしているときよりも感情は十分に伝わりにくい状態です。
 そのため,感情を込めてかつ相手が聞き取りやすい速さで話すことと,話を聞くときには,あいづちやうなずきなどのリアクションをいつもよりも少しだけ強めにして聞くように心がけましょう。

◆ アイデア出し

 かしこまった会議ではなく,ざっくばらんに発想を出し合うときにも活用できます。参加者相互で自由に意見出しをする,ブレーンストーミングでアイデアを出すことによって,その場を楽しむこともできます。
 ただし,何も準備もなくはじめても意味がないので,最低次のことに留意していきましょう。
@「何について」「どのように」アイデア出しをしていくのか,事前に資料を配
 布して考えておく
Aオンラインで集中力を保つのは難しいので,時間は1時間〜1時間半程度にする
Bあえて司会者をおいて,司会者が指名して,全員が満遍なく発言できるように
 する
Cビデオはオンにして参加する


◆ 朝 礼

 ここ数年で,チームづくりの一環としての朝礼に注目が集まっています。さまざまな企業でいろいろな新しい形で朝礼をはじめたところもあります。1日30分も朝礼に時間をかけている企業もあるといいます。
 毎日,決まった時間にオンライン会議上でメンバーが集合して,1日の仕事の予定や,連絡事項を共有することができます。テレワークの経験がはじめての人は,働き方のルールやツールの使い方など教えてもらいたいこともあるでしょう。オンラインでの朝礼は,そんな疑問や不安を解消する機会としても有効です。何かテーマを設けて話してみるのもよいでしょう。

               テーマの例
・お客さまからのお褒めの声や,お叱りの声を紹介する
・昨日のよかったこと,悪かったことを発表する
・現状の組織の問題点を列挙する
・3年後に自分はどうなりたいかを発表する
・仕事に関連したクイズを出して,皆で答えを考える

 一人ひとりがテーマを掘り下げて話をすると,その人の人柄が透けて見えてきます。普段ではわからなかった人間性を改めて垣間見る機会になり,より距離が縮まる可能性もあります。また,それぞれが最新の仕事の状況などをリアルタイムに共有できるので,業務の効率化にもつながります。
 テレワークが長期化すると,単独での仕事に慣れてコミュニケーションの頻度が落ちてしまうこともあります。会社やチームの一体感を保つために,朝礼を定例化して,メンバーの顔を見る機会を多くすることです。毎日実施することで,朝礼をする際には相手の顔をよくながめましょう。オンライン会議システムが難しい場合は気軽に発言できる,チャットを活用してください。

◆ オンライン飲み会

 移動することもなく,終電や時間を気にすることもないので,オンライン飲み会の費用補助をするような会社も出てきています。ただし,出席を強要することは避けて,出入り自由としたり遅くまで続けることは避けたりしたほうがよいでしょう。

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