5 スキル演習「伝え方」のエクササイズ


C 「You メッセージ」を「Tメッセージ」に変えてください。

You メッセージ

Tメッセージ

 (ex)(あなたは)こうすべきだ

 (わたしは)こうしたほうがいいと思う

 @ そうすべきではない

 

 A やる気がなかったんじゃないの

 

 B (あなたは)責任逃れをしている

 

 C 手抜きをしていましたよね

 

 D 上手に発表できていました

 

 E 問題解決能力がありますね

 

 F 大変だったね

 

 G (あなたは)ひどい人だ

 


D 短所を矯正するより,長所を伸長することが成長には有効とされています。
 左側の短所をポジティブ変換して長所を表す表現にしてください。

短所にみえる事柄

長所を伝える表現

 (ex)よく小さなミスをする

 致命的なミスはしていない

 @ 仕事が遅い

 

 A 仕上がりが雑

 

 B おせっかいでうっとうしい

 

 C 不平不満が多い,文句をよく言う

 

 D 斜に構えている

 

 E 打たれ弱い

 

 F おしゃべり,口数が多い

 

 G ものをよく知らない

 


「Youメッセージ」「Tメッセージ」
 フィードバックでは,主語が「あなた」のYouメッセージと「わたし」のIメッセージをうまく使うと効果的です。一般に,Youメッセージには押しつけられる窮屈さがあり,Iメッセージには柔らかに受け止められ,自主性を発揮しようとすることにつながるという印象があります。
 Cのエクササイズの妥当といえる解は,@「そうすべきではないと(わたしは)思います」A「(わたしには)やる気があるように見えませんでした」B「(わたしには)責任逃れのように思われます」C「(わたしには)熱意を感じられません」D「感動的な発表でした」(この場合はYouメッセージもよい表現です)E「大変努力した結果だと(わたしは)思います」(「能力」のように所有より,「努力」のような「こと」を認めると次のチャレンジにつながります)F「大変だったと聞いて(わたしは)気の毒に思う」G「そういう仕打ちをされて,わたしはとても悲しい」。
 IをWe(わたしたち)に変えたWeメッセージにすると,「わたしたちとあなたで一緒にそれを実現しよう」という連帯感や仲間意識を醸成するメッセージになるでしょう。
 Dのエクササイズの妥当といえる解は,@「慎重で堅実」A「作業ははやい」

B「親切,思いやりがある」C「問題意識がある。意識が高い」D「達観している」E「感受性が強い」F「影響力がある(かもしれない)」G「伸びしろが大きい」。この問題の解はほかにも考えられます。ただし,本当の長所といえないことをデフォルメしすぎると嫌味として受け取られかねません。

Go to Page 1.

Page 2.

 

 

目次へ戻る